マッチングアプリの初電話で話題がないときは?既出の趣味から会話を広げる3ステップ
会う前の初電話で、趣味や仕事をすでに聞いてしまい、一問一答や沈黙になりそうな男性向け。過去のメッセージから話題候補を3つ作り、短い自己開示と確認を挟んで無理なく会話を広げる方法を例文付きで解説します。
趣味や仕事についてメッセージで一通り話したため、初電話では新しい質問を次々に出す。しかし、「休日は何をしていますか?」「好きな食べ物は?」と聞くほど面接のようになり、答えが途切れた瞬間に沈黙する——これは初電話に慣れていない人が陥り得る典型例です。
**マッチングアプリの初電話で話題がないときは、新しい話題を探し続ける必要はありません。**過去のメッセージから相手が話した言葉を3つ拾い、「変化・具体例・きっかけ」のどれか一方向へ広げます。そのうえで、反応する→自分の一言を添える→続きを聞いてよいか確かめるの順に話せば、質問の連発を避けやすくなります。
マッチングアプリの初電話で話題がないなら、既出の話をもう一往復する
ここでいう「深掘り」は、秘密や個人情報を詳しく聞き出すことではありません。相手がすでに話した言葉から一語を拾い、同じ話題でもう一往復することです。
初対面者を対象にした海外研究では、相手の直前の発言を受けたフォローアップ質問が、知覚された応答性や好意的な評価と関連していました。ただし、日本のマッチングアプリの初電話を直接調べた研究ではなく、質問を増やせば交際がうまくいくという意味でもありません。新しい質問への切り替えを急がず、相手の話を受け取るための参考と考えましょう(It Doesn’t Hurt to Ask)。
「変化・具体例・きっかけ」は、フォローアップを作りやすくするためのこの記事独自の整理です。一度に3方向すべてを質問する必要はありません。
- 変化:「最近はどうですか」「前に話してから何か変わりましたか」
- 具体例:「最近、印象に残ったものはありますか」
- きっかけ:「始めたきっかけを聞いても大丈夫ですか」
通話前に「3つの話題候補」をメモする
メッセージを読み返し、相手の言葉に近い形で3つだけメモします。例えば「静かなカフェが好き」「休日は料理をする」「辛い料理が好き」です。3つは科学的な最適数ではなく、初心者が準備しやすくする目安です。
各候補に「変化・具体例・きっかけ」のどれか一つを付ければ準備は終わりです。
- 静かなカフェが好き→具体例
- 休日は料理をする→きっかけ
- 辛い料理が好き→変化
勤務先、住所、最寄り駅、恋愛歴など、相手が開示していない情報は候補にしません。「カフェが好き」から店の所在地を特定しようとするのも避けます。
通話の約束があっても、開始時には「今、お電話して大丈夫ですか。今日は○時ごろまでで大丈夫でしょうか」と都合を確かめましょう。アプリの公式案内にも、事前に相手と通話可能か相談してから始めるよう促す例があります(タップル公式ヘルプ)。
既出の話題を広げる3ステップ
1.相手の言葉に事実ベースで反応する
まず、聞いた内容を短く受け止めます。
「静かなカフェが好きなんですね」
これだけで構いません。「仕事で疲れていて、癒やされたいんですね」のように、相手が言っていない心理まで決めつけないことが大切です。
2.同程度の深さで、自分の一言を添える
次に、自分の情報を一文だけ加えます。
「僕も、本を読めるような落ち着いた店は好きです」
質問だけを重ねず、こちらも少し話すことで、一問一答を避けやすくなります。オンライン上の初対面者を扱った研究にも、交互の自己開示が、一方だけがまとめて開示する条件などより好意または信頼の評価が高かったという報告があります。ただし、日本の音声通話を直接扱った研究ではなく、自己開示をすれば相手も話してくれるという保証ではありません(Trusting strangers)。
自分の一言は交換条件ではありません。長い自分語りをしたり、「僕も話したから詳しく教えて」と同じ深さの開示を求めたりしないようにします。
3.続きを聞いてよいか確かめる
最後に、相手が答えられる範囲を残して尋ねます。
「最近よかったのは、どんな雰囲気のお店でしたか。話せる範囲で聞いてもいいですか?」
答えが返ってきたら、すぐ次の質問を重ねず、まず「落ち着いて過ごせたんですね」と反応します。質問を全部用意した順に消化するのではなく、相手の返答を待つのが基本です。
趣味・休日・食事から広げる会話例
趣味:カフェの「具体例」を聞く
- 反応:「静かなカフェが好きなんですね」
- 自分の一言:「僕も本を読める店は好きです」
- 確認:「最近よかったのは、どんな雰囲気のお店でしたか?」
店名や最寄り駅を求めず、「雰囲気」という答えやすい範囲にします。返答から場所を特定しようとしないことも大切です。
休日:料理の「具体例」から「きっかけ」へ進む
- 反応:「休みの日に料理をするんですね」
- 自分の一言:「僕は簡単なパスタを作るくらいです」
- 確認:「最近作ってよかったもの、聞いてもいいですか?」
相手が楽しそうに詳しく話した場合だけ、次の一往復で「料理を始めたきっかけも聞いて大丈夫ですか」と進めます。最初から「何を作る?いつから?なぜ?」とまとめて聞くと、尋問に感じられる可能性があります。
食事:最近の「具体例」を聞く
- 反応:「辛い料理が好きなんですね」
- 自分の一言:「僕は中辛くらいがちょうどいいです」
- 確認:「最近食べて印象に残った料理はありますか?」
答えを評価したり、「では一緒に行きましょう」とすぐデートの提案へ変えたりする必要はありません。まずは相手の話として受け取ります。
返答が短いときは、追質問を止める
「特にないです」「いろいろです」と短く返ってきたり、間が長くなったりしたときは、深掘りをいったん止めます。一度の短い返答だけで「脈なし」「嫌われた」と判断する必要はありません。緊張、疲れ、考え中、通信状態など、理由は外から確定できないからです。
失敗しやすい行動ごとのサインと直し方は、次のとおりです。
- 質問を追加し続ける:短答が続く、話題を変えられる→「教えてくれてありがとうございます。別の話に変えましょうか」
- 心理を決めつける:「疲れているんでしょう?」など、相手が言っていない説明をする→発言だけを受けて「この話はここまでにしましょう」と戻す
- 沈黙を埋めようと自分だけで話す:相手が相づちだけになる→一文で止め、「前に話していた映画の話ならどうですか」と選択肢を示す
- 終了の希望を引き止める:「そろそろ」「今日はここまで」と言われても話題を足す→「分かりました。時間を取ってくれてありがとうございました」と終える
「答えたくない」と明示されたら、理由を尋ねず、その話をやめます。相手が選択肢に答えない、さらに返答が短くなる、終えたいと言う場合も、質問を追加しません。
通話への同意を、ほかの同意に広げない
電話に同意したことは、個人情報への質問、ビデオ通話への切り替え、時間の延長、デートへの同意ではありません。同意や境界は途中でも変えられます。内閣府も、安心できる関係の要素として、嫌なことに「NO」と言えることや、相手が嫌がることをしないことを挙げています(内閣府男女共同参画局)。
不快な質問、威圧、性的な発言、金銭の要求があれば、会話をうまく続けることより終了を優先してください。「その話には答えません。通話を終えます」で十分です。必要ならアプリのブロック・通報機能を使います。
今日できる小さな一歩
今から過去のメッセージを開き、相手自身が書いた言葉を3つだけメモしてください。それぞれに「変化・具体例・きっかけ」のどれか一つを付け、各話題について「反応」「自分の一言」「確認」を一行ずつ書きます。
初電話の目的は、沈黙を完全になくしたり、相手を楽しませ続けたりすることではありません。相手の言葉を受け取り、話したい範囲を確かめながら、もう一往復してみることです。それだけでも、新しい質問を探し続ける焦りは減らしやすくなります。